互換性のない 3 つの素子
ビルの室内やダクトの温度センサは受動的な抵抗で、コントローラにはその種類を設定する必要があります。主流は 3 種類で、20 °C での値は次のとおりです。
| 素子 | 20 °C での抵抗 | 20 °C 付近の 1 度あたりの変化 |
|---|---|---|
| NTC 10 kΩ、β = 3950 K | 約 12 535 Ω | 約 4.6 % 減少 |
| Ni1000(DIN 43760) | 1112.36 Ω | 約 5.8 Ω 増加 |
| PT1000(IEC 60751) | 約 1077.9 Ω | 約 3.9 Ω 増加 |
Ni1000 用に設定した入力に PT1000 をつなぐと、20 °C で約 6 度低く読み、その誤差は温度によって変わります。PT100 / PT1000 計算機は白金素子と DIN ニッケル素子を扱い、Ni1000 と PT1000 の完全な表もあります。サーミスタは NTC サーミスタ計算機で扱えます。
名称について注意が 2 つあります。「Ni1000」は、一部のコントローラ製品群で一般的な、特性の異なるニッケル素子(5000 ppm/K)にも使われます。これも 0 °C で 1000 Ω ですが DIN 43760 の値には従わず、ここでは扱いません。また「10 kΩ NTC」は 25 °C での抵抗しか表しません。β = 3380 K と β = 3950 K の部品は 0 °C で約 5400 Ω、28.2 kΩ と 33.6 kΩ の差があります。曲線は公称値ではなく、センサのデータシートから取ってください。
2 線式と長いケーブル
ビル用センサは 2 本の導線で接続するため、ケーブル抵抗が読みに加わります。素子の抵抗が高いほど影響は小さく、0.5 mm² のケーブル 50 m は 3.4 Ω を加えますが、これは PT1000 で約 0.9 °C、Ni1000 で約 0.6 °C、10 kΩ サーミスタではほとんど見えない量です。PT100 なら同じケーブルで約 9 °C 加わるため、ビルで PT100 はあまり使われません。白金素子の値は RTD リード線誤差計算機で求められます。
小さな圧力
ダクト静圧、フィルタの目詰まり、室圧はパスカルまたは水柱インチで測ります。250 Pa は 1.0037 inH₂O です。圧力換算ツールは、水側の bar や psi と合わせてこれらの単位を扱います。
湿度は露点で
冷却天井、冷たい配管、窓の結露は、室内空気の相対湿度ではなく露点で決まります。26 °C、相対湿度 60 % の空気の露点は 17.6 °C で、冷却面はそれより高く保つ必要があります。露点計算機は両者を換算し、空気中の水分量も示します。
0–10 V 信号と入力分解能
ビルの能動型センサは、4–20 mA より 0–10 V を使うことが多いです。0–10 V 信号にはライブゼロがないため、断線はレンジ下限として読まれ、実際の値と区別できません。それが問題になる箇所では 2–10 V か 4–20 mA を使います。分解能はコントローラの変換器で決まり、0–10 V の 10 ビット入力は 0〜50 °C の伝送器を約 0.05 °C 刻みで分解します。ADC 分解能計算機で任意の入力について計算できます。
機械
ファン、ポンプ、冷凍機は mm/s の振動速度で評価します。振動換算ツールは加速度センサの読みを換算し、15 kW を超える機械について ISO 10816-3 のゾーンを示します。それより小さなファンやポンプはこの規格の対象外です。
このサイトの範囲外
CO₂ や揮発性化合物の空気質センサ、風量測定、エネルギー計量はここでは扱いません。
更新日:2026年10月11日